百合と日常

百合コミックを紹介しながら雑多につぶやきます。

親子百合の尊さが詰まったおすすめ百合漫画『1×1/2-イチトニブンノイチ-』

こんにちは、昂弥です。

今日紹介するのは、たいやき先生の描く親子百合

『1×1/2-イチトニブンノイチ-』

著者:たいやき

どんなお話?

「私のDNAの半分を構成するもの」
主人公、森井飛鳥(もりいあすか)はごく普通の高校1年生。

学校に行って授業を受け、友達と他愛のない話をして笑いあい、そして、恋をする。だが彼女の想い人は、幼馴染でも、クラスメイトでも、学校の先生でもなく、自らのDNAの"半分”を構成している、あの人だった―

同人誌で描かれているおすすめの親子百合です。タイトルが親子百合をうまく表現していて。母親を「1」としたときその子供はDNAの半分を受け継ぐという意味を込めて「1/2」という表現がされています。そして残りの1/2は父親と言うことになるんですが、「母を最も愛した人」という表現もできそのDNAが半分宿っているんですから、母を恋愛対象としてみるのも当然の結果だと言いたいわけなんですね。

親子の恋愛が一般とは言えない時代ですから当然うまくいきませんが、周りの人に支えられながら幸せをつかまんとする彼女たちに魅力を感じ今後の展開に目が離せません!

登場人物

f:id:ta_kaya:20181129112209p:plain 森井 飛鳥(もりい あすか)

(本誌より引用)

16歳の高校生。自分が生まれる前にすでに父を亡くしており、母1人に育てられたこともあり、母への依存が他の子たちより多い。しかし、その依存は片親によるものではなく「恋愛」によるもの。自分でも気が付かなかった感情に悩みながらも、母との関係に一歩踏み出す決心をする。

f:id:ta_kaya:20181129112249p:plain 森井 綾子(もりい あやこ)

(本誌より引用)

 飛鳥の母。旧姓は如月。大学時代に家庭教師として活動し、その時の生徒が旦那。旦那さんが高校卒業後結婚するも1年で他界してしまい、1人で飛鳥を育てることに。綾子さん自身も娘に依存している節があるが、普通の娘としての依存だったため子供離れを試みるも、飛鳥の「告白」によりまた気持ちに変化が訪れていく。

ココが見どころ!

母と娘の恋愛

この作品のテーマである「親子百合」難しいテーマでありながらも読み手をうまく魅了する言葉のセンスや、親子ならではの絶妙な距離感にどんどん引き込まれていきます。

自分は「母の半分」。その気持ちでいままで抑え込まれていたのに、母を愛した「父の半分」である自分が溢れてしまうんですね。その時の一文。

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(本誌より引用)

この言葉のセンスがすごく好きでした。詩的でこの文に至るまでの飛鳥の「気持ちを押さえられない」という「諦め」にも似た雰囲気が特に好きです。

飛鳥は、1人で育ててくれた「娘としての好き」という気持ちがいつの間にか「恋愛」になっていて、実の母親であることから自分の理性をフルに働かせブレーキをかけているのですが、あることがきっかけでその理性が崩壊してしまうんです。

母の綾子さんもまた娘の気持ちを知ることで、自分の気持ちに不思議な違和感が芽生えていくんですね。娘の気持ちを頭から否定するのはいけないと関係の妥協点を設けた「キスまで」の雰囲気に飲まれそうになったり、娘に元カレの影が見え不安になったり、、、。

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(本誌より引用)

5巻にある言葉ですが、その言葉がまた僕を魅了しました。この一文とともに見える2人の表情はとっても複雑でいろんな感情や他人の言葉が頭の中で渦巻いているのが分かります。親子百合の一筋縄ではいかない部分がうまく表現されていて、思わず気持ちが入ってしまうのも仕方がありませんね。

最後に

百合を追いかける人なら1度は見たことがある作品かもしれませんね。親子百合の作品としては最高峰に値する作品だと思います。

繊細描かれる登場人物たちの気持ちは親子だけじゃなく、幼馴染の男の子にも向けられていて。「そっちを掘り下げるのか」と思いながらも見入ってしまいました。

シナリオや言葉のセンスなどは言わずもがな、たいやき先生のキャラクターの絵がかわいい。綾子さんがほんとに好きです。きれい目の儚げな表情とか最高ですよね。

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(本誌より引用)

まだまだ展開が分からない親子百合の最高傑作。同人誌で展開されているのが不思議なくらいクオリティが高くておすすめの作品です。ぜひ手に取ってみてください!では。