百合と日常

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尊くかわいい百合がたくさん詰まった短編集。おすすめ百合漫画『かわいさ余って好きさ100倍』

 こんにちは、昂弥です。

今日紹介するのは、めの先生のおすすめ百合漫画

『かわいさ余って好きさ100倍』

百合姫コミックス 著者:めの

どんなお話?

「泣いて、笑って。恋する女の子って、こんなにかわいい」思春期の女の子のはじける気持ちがこれでもかとつまった、とってもラブリーな短編集。

めの先生の同人誌発表作を5作収録した百合短編集になってます。どの作品も「恋する女の子」がすごくかわいく描かれていて、時に切なく、時に甘く、作品数は少なくともそのどれもが濃く読者を満足させてくれるラインナップになってますので非常におすすめの作品です。

収録作品紹介

「ボーイフレンド」

女子高に通う2人の女の子のお話。共学高校志望で受験したものの落ちて私立の女子高に通うことになった里紗。同じ女子高で中性的な容姿から女子に人気の優子が主役です。物語の冒頭からわかるように2人は公認の恋人同士。付き合うまでの過程ではなく「付き合った後の2人」葛藤がこの作品の見どころです。

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(コミックスより引用)

中学時代から彼氏を途切れさせたことがないという里紗。その寂しさを埋めるため男子っぽい容姿の優子と付き合うことにしたんです。しかし、その思いは優子にとってはストレスで、「彼氏」として付き合う里紗ですが、優子はどうしたって「女の子」。かわいいものが好きだし、かわいくなりたいと思ってるんですね。

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(コミックスより引用)

今までの関係を根本から否定する優子に里紗が答えた返事が、子供だから拙いながらも今の想いを必死に伝えようとしていてとっても尊かったです。

「告白アフター」

タイトルの通り告白された後の2人の様子を切り取ったお話。告白したのは四葉の隣の席に座る学年でも美少女として有名な”美花”

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(コミックスより引用)

普段無口の美花が見せる、赤面した表情が告白の本気を如実に表しています。でも、四葉はうまく返事が出来るか心配で、2人になろうとしてもうまく2人になれない。返事がないことに不安が煽られ諦めようとする美花。

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(コミックスより引用)

普段の無口の横顔も、告白の時の赤面した顔も、そして涙を流す姿もどれをとっても「愛おしい」と思える四葉の返事は当然決まってるんですね。涙を流されちゃったら、どんなタイミングでも返事をしないわけにはいかない。「かわいいから、ずるい」その言葉に詰まった「愛」がとっても尊いお話でした!

「眠り姫は無邪気に笑う」

毎日の昼休み。”藍乃”は眠り姫のいる中庭に向かう。眠り姫、それは2つ先輩の”杏”。彼女と知り合うことで毎日が楽しくなった。しかし、クラスではあまり友達のいない藍乃はいつも一緒にいるメンバーからお昼を一緒に食べないことで邪険にされてしまうんですね。この年頃の女の子って同調意識が高いので「一緒にいない」ことで敵視してしまうんです。

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(コミックスより引用)

他人に合わせる不自由空間か、先輩との何もしないでもくつろげるこの空間か。自分の「本当の気持ち」に決意するとき藍乃の生活に光が差すんです。2人の出会いは本当に運命だったんじゃないでしょうか。独りぼっちだった藍乃にとってこの出会いは掛け替えのないものになるんだと確信します。この後2人に変化が訪れるのか見てみたい衝動に駆られますね。

「Ah.好きだよ。」

昔から女の子同士の恋愛に興味があったありさ。でもそれはあくまで幻想を追いかけるように現実的じゃないって考えがあって自分に当てはめることが出来なかったんですね。その考えに変化が訪れることになったのは18歳の今。

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(コミックスより引用)

幼馴染の女の子”めぐむ”からの告白だったんです。相手はめぐむの引っ越し先の最初の友達。何処か他人事のように考えていた女の子同士の恋愛はとても身近にあって、「私の中にも」あるなんて考えてもいなかった。それに気づいた時にはもう、、、。

この話を読んだ時どんな結末か楽観視していたのでその終わり方に胸を打たれたような衝撃を受けました。完全なトラップでしたね。話の流れを上に書いてしまったのでこのブログを読んだ方はあまり驚くことは無いかもしれませんね。この話を読んだときどこがトラップなのか考えて読んでみてほしいです。

「いい加減にしなさい!」

この物語は他とちょっと違った視点から楽しめます。できたてほやほやのカップルを宥める姉の視点から始まる作品なんです。

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(コミックスより引用)

姉は女の子の恋愛には難色は示しませんが、理解にも程遠い意識の持ち主。特に目の前の付き合って1カ月ほどの、本来ならラブラブ真っ只中にあるはずの2人の喧嘩をよく見るので余計にですね。でも、それでも2人の間には確かに相手を思いやる意識が垣間見えて。「それでいいんだ」なんて思いながら2人を祝福する姉の様子が清々しい作品ですね。

最後に

とっても尊み溢れる短編集でした!お気づきの方もいると思いますがこの5作品どれも違う状況の2人を描いた物語になってるんですよね。付き合ってから・告白されて付き合うまで・出会い・切なさ。そして、最後はイチャラブですね。どれも違った要素から百合を楽しめて大満足です。

特に「Ah.好きだよ。」は百合の切ないながらも尊い「儚い美しさ」が僕を魅了してくれました。めの先生の作品で「悲恋」ってあんまり見ない(ー間違ってたらすみません)気がしたので新鮮でしたね。

めの先生は、姉妹百合作品の『あとで姉妹ます。』を描かれていて、そちらは姉妹の愛がすごく尊いので注目必至です。

www.yuri-niti.com

 思春期の女の子のはじける気持ちがこれでもかとつまっための先生のおすすめ百合漫画『かわいさ余って好きさ100倍』ぜひ手に取ってみてください!では。