百合と日常

百合コミックを紹介しながら雑多につぶやきます。

四つの世界観からなる、十の短編集。おすすめ百合漫画『少女²完全版』

こんにちは、昂弥です。

今日紹介するのは、未幡先生の2冊目の作品集。

『少女²完全版』

百合姫コミックス 著者:未幡

どんなお話?

未幡の2nd短編集『少女²』の内容に加えて、今回も単行本未収録の短編『土曜のコーヒーは犯人と』、そして『shabon』の未掲載エピソードと描き下ろし漫画を収録。少女たちの儚い感情を美しく紡ぐ、『私の百合はお仕事です!』の未幡が送る渾身のガールズラブ短編集をお楽しみ下さい。

2冊目と言いましたが、『少女²』という名前の短編集が2015年に発売されてます。今作は「完全版」ということで、無印の作品に書き下ろしを加えより完璧な、まさに完全版にふさわしい百合短編集となってます。以前の無印に比べ表紙の美しさもさることながら、作品を読んでいる際、不意に着色されたページがあって思わず感嘆の吐息が漏れてしまいました!

収録作品一部紹介

どれも本当に尊い作品ばかりで全て書こうと思ったら手が止まらなくなりそうです!なので尊い十の作品の中から一部『花筐』『ベリーガーデン』『shabon』をピックアップして紹介します!

『花筐』

表紙にある2人の女の子、3部作ある演劇部所属の”雪峯”と”加賀先輩”を中心に様々な視点から見られるこの短編集のメインの作品です。そしてこれは、雪峯と加賀先輩の出会いの物語。

f:id:ta_kaya:20181115115625p:plain

(コミックスより引用)

部イチの美人でみんなの憧れの加賀先輩。上品な言葉遣い、優雅な演技、みんなから渡される「花」を快く受け取る彼女。しかしそれは加賀先輩のほんの一部でしかなくて、愚直な雪峯のアピールによって2人だけの時にしか見せない、加賀先輩の本当の姿があらわになっていきます。誰にでも優しく平等な先輩の雪峯への「本音」。決して口にはしませんでしたが、それに気づいた時のかわいい先輩がとっても尊かったです。

「ベリーガーデン」

これは「花筐」の加賀先輩を、自分たちだけのヒミツの”ガーデン”で眺める”高取”と”旭”の2人の女の子のお話。

f:id:ta_kaya:20181115120030p:plain

(コミックスより引用)

2人に共通すること、それは「加賀先輩への憧れ」。眺めるだけでよかった、2人で眺めるこの時間が何よりも心地良かった。そう思っていた旭の心に変化を与えたのが雪峯の存在だったんですね。「誰にもなびかない美しさ。」だからこそ一歩引いたところから眺めるだけでよかったんです。しかし、そんな加賀先輩の近くにいられる雪峯が羨ましくて旭は行動に移すんですね。結果は”失敗”誰にでも平等だった加賀先輩は少しずつ変わっていってもう花は受け取ってくれなかった。高取に抜け駆けしたこと、気持ちを受け取ってもらえなかったことが旭の涙となって流れます。そんな、旭を見た高取にも変化があって、、、。

f:id:ta_kaya:20181115120115p:plain

(コミックスより引用)

ちょっと切ない少女たちのお話。でも、それでも2人の結果としては最善だと思えるラストだったので良かったかなって思えます。今後の2人がどうなっていくのか、、、。「花筐」を中心としたこの世界観に惹かれるものがあったのでこの学園の作品を連載で読んでみたいなってすごく思いました。また、紹介した2つの作品のほかに『イエイオン』という同学園の別視点のお話もあります。こちらも負けずに尊い作品になっているのでお勧めですね!

『shabon』

f:id:ta_kaya:20181115120240p:plain

(コミックスより引用)

ある日の朝、シャボン玉とともに始まる2人の少女のお話。彼女たちはもう付き合ってるみたいですね。「朝日を見たい」そう言った彼女に応えるため河原に向かう2人。「おめでとう」ともに送られる”キス”は2人の愛をこれでもかと表現していてとっても尊い作品です。載せた画像からわかる通りこの作品には”ある仕掛け”が施されていますね。これが2人の空間をより幻想的に見せてくれて、最後のページに広がる風景はそれはそれはもう美しかったですよ!溜息必至です!ぜひ見てもらいたいですね。(※このカラーは電子版特典のようで注意です!)

そして、この完全版には2人の後日談も掲載されてました。どうやら2人が付き合っているのは「秘密」なようで、そのせいで顔を真っ赤にさせることになってしまう彼女に必見です。とってもかわいいですよ。

最後に

たった、3作しかブログに書いてませんがどんどん感想が溢れてきてしまいますね。それだけ魅力的ということなんですが。百合好きへの破壊力がヤバいです。どの世界観もそれだけで長編を書いていただきたいと思えるものばかりで、これが2015年にはあったことに知らなかった自分に少し後悔です。未幡先生のを知るきっかけになったのは「わたゆり」こと『私の百合はお仕事です!』です。こちらは連載作品として現在も続々と尊さが積まれていっているのでしっかり見てほしいですね。まぁ、『少女²完全版』を知っている方が「わたゆり」を知らないわけないと思いますが(笑)。別の短編集『キミイロ少女』も未幡先生を知るにあたっておすすめの作品ですよ。

www.yuri-niti.com

www.yuri-niti.com

これからも「わたゆり」とともに未幡先生の様々な百合をこの目で見てみたいなって思いました。未幡先生が送る渾身のガールズラブ短編集『少女²完全版』ぜひ手に取ってみてください!では。