百合と日常

百合コミックを紹介しながら雑多につぶやきます。

『やがて君になる(4)』 ネタバレ・感想!

こんにちは、昂弥です。

4巻まで来ました。

既刊は、5巻なので残すところあと2巻、伝えたいことをうまく文章にして伝えられない自分の文章力が少々憎いです。。。

やがて君になる(4)』

電撃コミックスNEXT 著作:仲谷鳰

2017年6月27日 発売

「わがままだ。

 あなたもわたしも。」

 

生徒会選挙、体育祭が終わり物語は夏休みに入ります。

夏休みに入ったことで、お互い意識しながらも連絡することを躊躇います、どうしても侑の声が聞きたくなった燈子は思い切って電話するんですが、着信があったときの侑の顔もまんざらでも無さそうで可愛かった。

他愛もない会話をする中で、少し生返事が目立つ侑に燈子は問います。

「私の話、どうでもよさそう。」

しかし、侑の心はしっかり燈子に向けられていて、

先輩と話すとざわざわする、

心に余裕なんてない

だけど嫌な感じじゃない

「もう、どうでもよくなんかないよ」

 侑の返事は最後の一言のみ、でもそこに込められた意味は燈子への気持ちの変化にはっきりと、気づいているような気がします。うーん、尊い

変化ははっきりと感じているのに、それが何なのかわからない侑が本当に、可愛いです。

文化祭生徒会劇に向けて、合宿が行われました。

侑、燈子、沙弥香

3人は同じ部屋で寝ています。

隣には、思いを寄せる相手が手を伸ばせば簡単に届く距離にいる

もし2人きりだったなら、どうなっていたんだろう。

気持ちを抑えることができていただろうか。

それぞれが、思うことは1つ

「3人でよかった」

立て続けに、きゅんきゅんしていしまいました!普通の恋愛漫画さながら、心理描写がうまく本当に好きです。

そして、この巻で一番驚き、作者さんの話の作り方に感心してしていたのは生徒会劇の内容です。

この劇のあらすじは

交通事故に遭い記憶を失ってしまう少女。

訪れる家族、友人、恋人との会話の中から見えてくる少女の人物像はそれぞれ全く異なるものだった。

元の自分に戻りたい、でもどれが本当の自分かわからない。

誰かにならなければ、自分は何も残らないのに。

今の自分ではない誰かになろうとする少女の話。

 燈子に近いものを感じませんか?

昔の自分が嫌いで、みんなから愛され尊敬される今は亡き姉のようになろうと、自分を偽り演じる燈子に。 

このままでいいんだって決めた侑の心にささるんですね。

 

この劇の最後は、結局恋人との道を選びます。

主人公役である、燈子やほかのメンバーは納得しているのですがその結末に違和感を覚える侑。

恋人との道を選ぶということは、家族や友人間のいままでの自分を「捨てる」ということになる結末。

それは、今の燈子に過去を捨て偽りの自分を演じる生き方を肯定することになってしまうから。

それに気付いた侑は、決意します。

「本当の自分を好きにならないで」

そう言っていた燈子に、燈子自身を好きになってもらいたい

この決意は傲慢かもしれない、そんなことを望んじゃいない

私のわがままかもしれないけれど

この劇の結末を変えよう。

「あの人を変えたい。」

この巻の帯は、侑の事を好きでいたいから、私の事を好きにならないでと

見返りの求めない好意を与える燈子。

そして、そう願う燈子を変えたいと決意した侑の言葉ですね。

「わがままだ。あなたもわたしも。」

ブログをはじめようと考えたことでより深く理解しようと読んでみると「やがて君になる」は話の作り方や登場人物の心情描写がすごくうまく書かれているとわかります。

ここには書ききれない、様々な思いがあって本当に面白いです。

ぜひ手に取ってみてください。では。